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vol.2 シャトー・ド・ラ・ロッシュ
シャトー・ド・ラ・ロッシュ


元建築家が手掛けるナチュラルワイン
果実感の中に感じるミネラル

ロッシュ
シャトー・ド・ラ・ロッシュは、ジャンヌ・ダルクも通ったとされるシノンからトゥールの古い街道沿いに位置する小さな村「アゼ」の近くにあります。 ボクスレーなどフランスで評価の高い生産者や、日本の著名レストランオーナーなどから「日本ではまだ知られていない良い生産者がいる」という評判を聞き、実際に現地にてその実力を目の当たりにし、2003年より取引きがはじまりました。歴史ある建造物でもある美しいシャトーで造られるワインの魅力や造り手のこだわりなどをご紹介いたします。
ロッシュ
~自然の中から生まれてくるワイン
彼の造るワインは果実の熟れたニュアンスがあり且つナチュラルで「良い生産者」という評判の真意が直ぐに実感できるほど説得力がありました。 当時、独特の酸味が印象的に思われていたシュナンブランですが、このワインなら日本人にもきっと評価される!と確信を持つに至りました。 料理とも合わせられるし、誰が飲んでも受け入れられるポテンシャルをもちながら、マグナムが5,000円ほどで買えるという最高のコストパフォーマンスを持つこのワインには、作り手であるシルヴォス氏の人間性も溢れていました。
今では、ファミリーのような関係であるシャトーから生まれるワインはまさに農産物。ビオディナミを志す彼の取り組みにより年毎の味わいが変わるので、その年のテロワールや天候等を想像しながら毎年入荷してくるワインの仕上がりを楽しみにしています。
最近、シャトーを訪問したのは2019年6月。43℃という猛暑日でしたが、丁寧な作業を続けながらもスタッフはいつもの笑顔で迎えてくれました。
シャトー・ド・ラ・ロッシュ
~大地に導かれたDNAの覚醒
パリで建築家として活躍していたルイ・ジャン・シルヴォス氏が、領主の邸宅として16~17世紀に建てられたこの美しい建築物を取得したのが2000年。 ワイン愛好家でもあり、読書家でもあったシルヴォス氏は、偶然にも古いワインの文献の中に、自分と同じ “シルヴォス” という名前を見つけました。 その時に自分の祖先にもワインとの深いつながりがあり、自分の体にもワイン醸造家のDNAが受け継がれているので はないかと考え、ワイン生産者になることを決意したのです。
ロッシュ
それからあらゆる文献を紐解きながら、独学でワイン造りを学んだシルヴォス氏は、 ロワール古来のブドウ品種を伝統的な自然農法で栽培し、自然なアプローチでワイン造りを始めます。 その後、ニコラ・ジョリー氏と出会い、大地の持つ力を生かした農法「ビオ ディナミ」の技法を取り入れるようになったそうです。
35ヘクタールの敷地の内、ブドウ畑は6.5ヘクタールに留め、その他は森や自家農園、家畜の飼育など敷地内で自然の生態系が保たれるようにこだわっています。
~完熟ブドウを最大限に活かすアプローチ
醸造の工程では、完熟したブドウを使い野生酵母によりゆっくりと発酵が行われます。 しっかりと完熟したブドウを収穫するために、同じ地域の生産者よりも数週間以上収穫時期を遅らせることもあるほどです。
キュベにより少し異なりますが、白ワインはブドウをプレス後に直接、果汁を樽へ入れ発酵、そのままシュールリーで熟成され、 赤ワインはブルゴーニュ式の開放樽の中でブドウを直接足で踏み破砕し発酵が行われます。 シルヴォス氏が所有する畑は粘土石灰質に火打石が混じった土壌で、完熟した果実感の中にミネラルがしっかりと感じられる味わいが魅力です。
シャトー・ド・ラ・ロッシュ


シャトー・ド・ラ・ロッシュ
CHÂTEAU DE LA ROCHE EN LOIRE
シャトー・ド・ラ・ロッシュ
創立2000年
所有畑
面積
6.5ha
土壌粘土石灰質と砂と火打石の混じったシレックス土壌
栽培品種 シュナンブラン、 マルベック、 カベルネフラン 、 グロロー
生産業態RM
シャトー・ド・ラ・ロッシュ