酒のおはなし No.006 [2019.2.28]

富山、セイズファーム訪問 潮風香る氷見のテロワール


はじめまして! 恵比寿店スタッフの藤井です。 今回は2018年の9月にプライベートで訪問した富山、セイズファームを紹介したいと思います。

セイズファーム

富山駅から車で2時間、富山を代表する港町、氷見市。その海岸線を望む小高い丘の上に、セイズファームはあります。
セイズファームへ続く坂道を登って行くと、段々畑に連なる葡萄畑。紫に色ついた葡萄を眺めながら頂上へ。そこには一軒のレストランが。


アラカルトで注文した氷見牛を使った牛すじカレー
セイズファームのアルバリーニョと一緒に。

レストランでは渡邉隆二シェフのコース料理(要予約)や、平日限定でアラカルトでのお食事が楽しめます。ワイナリー見学の前に私が食べたのは、氷見牛をつかった牛すじカレー! 口に入れた瞬間にとろけるお肉の旨味と、優しい辛さ。東京からの長旅のあとにしっとり浸み込む美味しさでした。
そして一緒に飲んだのが″セイズファーム アルバリーニョ“。口に含んだ瞬間感じたのが、丘の上から氷見の海岸を眺め、感じた、優しい潮風。
あ、これがテロワールなんだ。
潮風が運ぶ塩味、それがミネラル感としてアルバリーニョのグリーンな果実味と溶け合う味わいを、肌で感じた瞬間でした。

セイズファーム
畑を見せて頂いたときの1枚。数日後に収穫を控えた鮮やかに色ついたメルロー。

セイズファームでは要予約ですが、ワイナリー見学も行っています。氷見の町は寒ブリなど海の幸は有名ですし、温泉宿もたくさんあります。
ワイン好きのみなさん、セイズファームを中心に氷見のテロワールを感じる旅行、オススメです。
もしこのコラムを読んで富山に行った方、恵比寿店に立ち寄った際はぜひお声かけください。ご来店をお待ちしております♪


恵比寿店 藤井


酒のおはなし
COLUMN

岡野亭、お席ございます [2019.03]

  横浜君嶋屋マリアージュコラム No.001

冬野菜の肴「白菜と豚バラのミルフィーユ」


白菜と豚バラのミルフィーユ

冬野菜の代表といえば白菜です。アブラナ科の仲間の白菜は野菜の中でもダントツに低カロリー食。しかも抗酸化性ビタミンやミネラルなどが多く含まれるため、成人病予防にも期待できる優秀な野菜です。「白菜と豚バラのミルフィーユ」は、簡単で美味しい冬の人気メニューです。白菜の美味しい季節にぜひお試しくださいね。

材料

・白菜
・豚肉(バラ、モモ、ロースなどの薄切り)
・細切り昆布
・塩
・柚子胡椒

作り方


1)

白菜1枚を縦半分に切ったものに豚肉をのせて軽く塩胡椒。


2)

上記を3,4回繰り返し重ねたら4.5㎝にカットして切り口を上にして厚手のお鍋に並べる。

白菜と豚バラのミルフィーユ

3)

表面に細切り昆布を散らし、一緒にいただくお酒またはワインを大匙1~2ふる。


4)

蓋をして弱火で15分~20分位蒸し煮する。(焦がさないように注意)
白菜と豚バラのミルフィーユ

おススメのワイン

アルザス ピノ・ブラン(アルベール・ボクスレ)
サン・ペレイ(オーギュスト・クラープ)
トゥーレーヌ・アゼ・ル・リドー コレット(シャトー・ド・ラ・ロッシュ)
白菜と豚バラのミルフィーユ
白菜と豚バラのミルフィーユ

 

岡野 のり子[社長アシスタント・広報担当]
 NO WINE NO LIFE のノムリエ主婦から2005年にお酒の業界へ
 J.S.A.認定ワインエキスパート、SAKE DIPLOMA

 

「岡野亭、お席ございます」
横浜君嶋屋マリアージュコラムindex

イベント情報 [2019.2.1]

アルザス★★★ ジャン・ボクスレ氏 初来日記念!

2/13 アルベール・ボクスレ 生産者ディナー開催


ジャン・ボクスレ氏 初来日記念

モダンなフランス料理とエレガントなアルザスワイン
マンダリン オリエンタル 東京 で楽しむ上質なひととき

アルベール・ボクスレは、伝統的なワインを造る家族経営の小さなドメーヌです。 自然農法で生み出される至高のワインは驚く程にピュアでエレガント。 今アルザスで最も注目される生産者と言われ、フランスの著名なワインガイドブック “Le Meilleurs Vins de France”で2011年から連続して3ツ星を獲得している凄腕の生産者です。 この度、ボクスレ氏の初来日に合わせた横浜君嶋屋主催の特別イベントを開催いたします。
ラグジュアリーな5ツ星ホテル、マンダリン オリエンタル 東京 「シグネチャー」にて、 洗練された特別メニューによるペアリングを、生産者の貴重なお話を聞きながら ゆったりとお楽しみ頂きます。 この機会にぜひ皆様のお越しをお待ちしております。


ジャン・ボクスレ氏 初来日記念

日 時 2019年2月13日(水) 受付19:00 開始19:30
会 場 マンダリン オリエンタル 東京 37F フレンチレストラン 「シグネチャー」
会 費 ディナーコース・ワイン ¥35,000(税金・サービス料込)
*お支払いは当日、現金又はカードでお願いいたします。
定 員 24名様
ご予約・お問合せ マンダリン オリエンタル 東京 レストラン総合予約 
TEL 0120-806-823( 受付時間 9:00~21:00 )
※開催日の3日前よりキャンセル料全額お客様ご負担になりますので予めご了承下さい。

ジャン・ボクスレ氏 初来日記念

当日ワイン

Cremant d’Alsace  N/V  Albert Boxler
Alsace Riesling Grand Cru Sommerberg J.V.  2016  Albert Boxler
Alsace Riesling Grand Cru Sommerberg E  2014  Albert Boxler
Alsase Pinot Noir S  2016  Albert Boxler
Alsace Pinot Gris Heimbour Vendanges Tardives  2015 Albert Boxler
*当日のワインは予告無く変更する場合がございます。

ジャン・ボクスレ氏 初来日記念

最新情報 [2019.2.14]

サクラアワードご報告

ダブルゴールド [ Fortified部門 ] を受賞いたしました


サクラアワード

ダブルゴールド/シルバーを受賞
酒精部門で横浜君嶋屋のワインを評価頂きました

2019年2月14日、第6回サクラアワードの審査結果が発表され、弊社輸入ワインが以下の内容で受賞いたしました

<カテゴリ/Fortified>

●ダブルゴールド受賞

DOMAINE VIAL MAGNERES
BANYULS BLANC RIVAGE AMBRE

●シルバー受賞

DOMAINE ANTOINE ARENA
MUSCAT DU CAP CORSE 2013

サクラアワードは世界でも珍しい、ワイン業界に携わる女性だけの 審査によるコンテストです。 今回出品したワインは、まだ世に知られていない良質のもので、 食中酒専門店としておすすめしたいワインです。 評価頂いた事を大変嬉しく感じております。
受賞ワインはFOODEX JAPAN2019の会期中(2019年3月5日(火)~8日(金))、 会場で展示され、初日の3月5日(火)14時に行われる授賞式ではダイヤモンド トロフィーと特別賞が発表されます。 結果は追ってご報告いたします。


第6回 サクラアワード2019
http://www.sakuraaward.com/jp/


酒のおはなし No.005 [2019.2.8]

日本酒の楽しみ方


皆さまこんにちは!! 銀座君嶋屋スタッフの坂本と申します。
お家でも楽しめる日本酒の自家熟成について考えてみたいと思います。

その前に手短ではありますが、私がお酒業界に足を踏み入れた理由を書いてみます。 日本酒の美味しさに目覚めたのは15年位前でしょうか、当時は学生でした。その頃から日本酒が大好きで色々な酒屋さんに足を運んではお酒を購入していました。君嶋屋本店にも何度も訪れてました、とある時に求人募集を行なっており、この機会を逃すべからずと思い、面接そして入社に至ります。

日本酒

さて、そろそろ本題の方に話を移しましょうか。
ここ最近は昔と比べて熟成酒の奥深さにハマる飲み手の方が増えています。 各蔵元様が様々なタイプの熟成酒を発売しているのを目にします。高精米火入れ酒を氷温熟成した物、生酒を瓶詰した後に冷蔵貯蔵した物、サーマルタンクでお酒を囲って熟成させたのちに瓶に詰めた物、「達磨正宗」で有名な白木恒助商店が醸す古典的古酒など。他にも熟成酒パターンの例を挙げればキリがありません。 火入れタイプの熟成酒も勿論素晴らしいですが、個人的には生の熟成酒が面白いと思います。生酒はお酒の中に含まれる酵素や酵母が生きており、熟成した時に味わいの変化が顕著に表れます。悪い方向に転がる事もあれば、驚く程化ける場合もあります。 以前、自宅で香川県の銘酒「悦凱陣」の生原酒を開栓後1年半くらい常温自家熟成させた時は泣ける美味しさでした。夏場の40度近い過酷な環境を乗り越えて四季を過ごしたお酒をいただいた時は感謝の気持ちに溢れました。よくここまで成長してくれた、ありがとうと。

ブドウ品種

ご家庭で生熟成するに当たっていくつかポイントがあります。私のこれまでの経験を元に重要点を述べていきます。あくまでも個人的見解となります、ご了承下さい。

 ・アルコール度数は高い方がヘタリにくい。
 ・お酒の骨格を支える酸がしっかりとしている。
 ・麹の造りがしっかりしており、燗酒にしても崩れない酒質。
 ・カプロン酸エチルを高生成する酵母は熟成に不向きなので控える。
 ・原料米は山田錦、雄町、亀の尾などがおすすめ。
 ・冷蔵生熟成は味が乗りにくい為、生ヒネ香が先行して香味のバランスが崩れやすい。
 ・直射日光、振動は避ける。

とりあえず要点としてはこの様な感じになります。お酒も生きていますから我々が完全に把握して育てる事は難しいです。熟成が失敗してお酒がヘタる場合もあります。その様な時はフレッシュなお酒を少し足してブレンドすれば全体に張りが出ます。 また、ぬるめの燗をつけて平盃(大ぶりサイズなら尚良い)で飲めば生ヒネ香もそこまでに気になりません。


このコラムは、10年勤めた横浜君嶋屋を2018年12月で退社しました坂本氏に
あふれるお酒への想いを寄稿いただいたものです。


酒のおはなし
COLUMN

酒のおはなし No.004 [2019.2.6]

「野毛」の飲屋街をご紹介


横浜店で勤務をしているIです。今回は私が大好きな神奈川県横浜市中区にある「野毛」について紹介します!
野毛は神奈川県の桜木町駅から徒歩数分の飲み屋街です。なんと600軒近い飲食店があるんですよ~。連日多くの人で賑わっている野毛ですが、江戸時代は浜辺であり、小さな漁村だったようです。その後、開港に伴い埋め立てられ、小さな町へ発展していったそう。 しかし、1923年に起きた関東大震災によって壊滅状態になってしまいます。この後の復興により区画整理でつくられた街区は、現在の野毛にそのまま残っています。


1930年代に入ると次第に戦争の色が出てきます。戦時中の野毛は要塞地帯の一部だったため、人々は商店街や歩道、住宅街に防空壕を掘りました。そして1945年5月29日に横浜大空襲により野毛は焼け野原となります。戦後は露店商組合が野毛の通りに露店を出し、多く人が集まりました。この露店は基本的には闇市だったそう。戦後は多くのものが統制下にあり、自由に販売や購入が出来なかったのですが、「野毛に来れば何でも揃う」と言われたほど規制品が充実していたそうです。その後は露店の改革や横浜国際劇場や映画館などの娯楽が増えていき復興につながっていきました。


そんな野毛で私が大好きなお店を一つ紹介したいと思います。 『肴 こばち』さんです!! 嘉久(かくわ)ママが一人でやっている、7席のカウンターのみのアットホームなお店です。ママが作る美味しい家庭料理と神奈川県の地酒を楽しむことが出来ます。昔はスナックを経営していたママですが、今のお店は息子さんが「やってみたら?」と後押ししてくれたそうです。店内はママの好きな1960年~1970年代の洋楽がかかっており、若い世代の方達もいます。

野毛の『肴こばち』

野毛にいらした際はぜひ『肴 こばち』さんへ!!お酒好きなママが貴方をお待ちしておりますよ?

酒のおはなし
COLUMN

酒のおはなし No.003 [2019.2.4]

原料から見るお酒(米編、ブドウ編)


皆様、こんにちは。 横浜君嶋屋 営業部 柴垣と申します。
最近めっきり寒くなり、忘新年会の季節、美味しいお料理とお酒が楽しめる季節になりました。本日の私がテーマに掲げますのが、ワイン・日本酒を醸造するにあたって欠かせない「ブドウと米」にフォーカスさせて頂きます。

原料から見るお酒

私は横浜君嶋屋に入社して丸6年経ちます。色々と経験させて頂いてますが、その中で一つ思っていたのが、ワインは銘柄で選ぶことも当然ありますが、ブドウ品種もワイン選びをするのにあたって気にする方が多いと思います。しかし、日本酒は銘柄が先行して、米の種類で日本酒を選ぶことが少ないなあと思っています。そこで本日はワインに使用される2種類の黒ブドウ品種、日本酒に使用される2種類の酒造好適米をあげて、「品種」にフォーカスして、最後は合わせるお料理のポイントをコラムにさせて頂きます。

ブドウ品種

まず、赤ワインを造る黒ブドウ品種の代表格である「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロー」を取り上げます。この2品種は一見ほとんど変わらない外観の黒ブドウ品種です。しかし、良く見てみると粒の大きさが違います。
カベルネ・ソーヴィニヨンは小粒で果皮が厚く、メルローは大粒で果皮が薄くなります。カベルネ・ソーヴィニヨンの様な小粒で果皮が厚いという事は、果肉に対して色素を出す果皮の量が多くなり、渋みのもとである種が果肉に対して大きいため、必然的に色素の濃い渋みが強いワインになります。
逆に、メルローは、大粒で果皮が薄い為、果肉に対して、果皮と種の割合が少ない為、色素はある程度抽出されますが、タンニンは比較的柔らかい印象のワインになります。よく赤ワインにはお肉と言われますが、一番注目すべきポイントは渋み成分であるタンニンの量と食材の脂の量を合わせることがポイントです。合わせるお料理を牛フィレ肉と牛サーロインが目の前にあった場合、脂の量は牛サーローンの方が多いので、タンニン量が多いカベルネ・ソーヴィニヨンと合わせたほうが脂とタンニンの量が中和するので相性が良くなります。

山田錦

今度はお米にフォーカスしていきます。 日本酒に使用される米の品種を大きく分けると「早生品種」「晩生品種」に分かれます。早生品種で有名なのは新潟を中心に有名な五百万石、晩生品種で有名な兵庫を代表する山田錦になります。
この2品種の大きな違いは、五百万石は比較的冷涼なエリアで栽培され、田植えを4月に行い8月に収穫されます。収穫される米は硬質で、醸す際お水に溶けにくい為、比較的淡麗な酒質になります。 逆に山田錦は比較的温暖なエリアで栽培され、田植えを6月に行い10月に収穫されます。収穫される米は軟質で、醸す際お水に溶けやすい為、ボリュームある味わいの酒質になります。
五百万石を使用した日本酒は、さっぱり・さわやか・スリムなボディになりやすい為、合わせるお料理は前菜系のお料理や白身の魚料理に相性が良く、逆に山田錦を使用した日本酒はしっかり・凝縮感ある味わいになりやすい為、合わせるお料理はしっかりとした味わいのものでメインディッシュ系のお料理に合わせやすくなります。 大まかになりますが、この様な感じで少し視点を変えてワイン・日本酒を選ぶのも楽しいと思います。是非お試しください。

今回一回だけでは全てをお話しできませんので、次回また、別の品種をフォーカスできればと思います。
それでは本日の私のコラムは以上になります。 ありがとうございました。


柴垣 武

柴垣 武 [株式会社横浜君嶋屋 営業課長] 
ホテルニューオータニ、トゥールダルジャン・ソムリエを経て横浜君嶋屋勤務。ソムリエ、酒 ディプロマ取得。


酒のおはなし
COLUMN

酒のおはなし No.002 [2019.2.3]

熨斗(のし)とは何かご存知ですか?


横浜君嶋屋のオンラインショップでは、大切な方へのプレゼントとしてお酒を選ばれるお客様も多くいらっしゃいます。 今回は贈答品を購入の際に耳にする熨斗についてご案内します。


熨斗(のし)とは?

熨斗(のし)とは祝儀袋などの右上にある飾りの事で、熨斗の紙の中に入っている、長細い黄色いものを 「熨斗鮑(のしあわび)」と言います。鮑は古来より縁起物とされ、祝い事などの慶事の折、 贈答品に添えられていましたが、やがて簡略化され、鮑のかわりに黄色い紙が用いられるようになりました。 最近は熨斗紙や熨斗袋を「熨斗」と呼ぶ事も多くなっていますが、本来は贈答品に掛ける紙(掛け紙)や お金包む紙(金封)、中央に結んである紐(水引)では無いのでご注意を。


どういう時に付けるもの?

基本的に慶事などのお祝い事の際に付けます。鮑は生臭物(なまぐさもの・魚介・肉などのなまぐさいもの)とされるので 仏事(主に弔事)などの際には付けません。また、正式には魚介類の贈答品には付けません。


熨斗の種類

現在では熨斗の簡略化が進んでおり、熨斗が紙に直接印刷されている場合も多く、 また、熨斗袋の本来の形から離れて印刷のしと呼ばれています。 (君嶋屋でのご贈答の際はこのパターンです)

熨斗(のし)

梶川 信之 [株式会社横浜君嶋屋 Web担当] 


酒のおはなし
COLUMN

酒のおはなし No.001 [2019.2.1]

日本ワインは次のステージへ


営業本部長の石渡です。ワイン、日本酒、焼酎、料理など幅広く情報をお伝え出来ればと思っています。
今回は、日本ワインについてです。 先日、日本を代表する甲州ワインを造る勝沼醸造さんの創業80周年のテイスティングセミナーに参加してきました。そこで待っていたのは、アルガシリーズの甲州ワイン3種、クラレーザ、モンテ、イセハラの2014年から2017年の水平垂直テイスティングでした。

勝沼醸造

水平テイスティングとは、同一の生産者や同一地域に限定してキュベや畑の違いを見るテイスティングです。 一方、垂直テイスティングとは、同一のキュベや畑のワインを年代別にテイスティングしてヴィンテージの違いや熟成具合、ポテンシャルを見ます。
この水平と垂直を併せたテイスティングは、ヨーロッパやアメリカを中心とする世界のトップワイナリーが開催することはありますが、日本のワイナリーでは初体験でした。 なぜなら、こういったテイスティングを開催するには、ブドウが収穫される畑の土壌や気候、味わいの違いなどがある程度研究解明されていることに加え、 ワインが熟成に耐えられるポテンシャルを持っていないとセミナーが成り立たないからです。

勝沼醸造

日本ワインは、ここ10年から20年の間に技術や設備の発達、醸造家の海外研修、ワイン人気もあり品質的にも大きく向上し、 欧州ワインコンクールでの入賞や高得点など世界のワインと比べても引けを取らないところまでやって来ました。 そして畑名ないし地域名を記してテロワールを表現するワインやワイナリーさんも多くなってきました。 鳥居平畑、イセハラ、明野、フェルミエ、ファンキーシャトー、平川ワイナリーetc. ただヴィンテージにまで踏み込んで表現できるワインは、 まだまだ数少ないのが現状だと思っていましたが、勝沼醸造さんのセミナーでその考えを覆させられました。 年ごとの最高気温や雨量の推移、ワインの酸度やPH分析データなどを基に説明があり、栽培地区の特徴、ヴィンテージの特徴が見事に表現されていました。

2014【収穫日に左右された年】2月に大雪、夏に雨が少なく9月まではグレート、10月に雨が降り、雨前までの収穫は◎
2015【水の多い年】凝縮に欠ける、7月、9月に多雨
2016【病気の年】8月までは雨少なく8月多雨から病気発生、糖度上がらず
2017【近年最高の年】涼しく少雨、最高気温が上がりすぎない、酸がきれい

いくつかコメント・・

営業本部長の石渡です。ワイン、日本酒、焼酎、料理など幅広く情報をお伝え出来ればと思っています。
今回は、日本ワインについてです。 先日、日本を代表する甲州ワインを造る勝沼醸造さんの創業80周年のテイスティングセミナーに参加してきました。そこで待っていたのは、アルガシリーズの甲州ワイン3種、クラレーザ、モンテ、イセハラの2014年から2017年の水平垂直テイスティングでした。

<2014年 アルガブランカ・クラレーザ>
僅かに熟成からくるブラウンをおもわせる複雑味はありますが、柑橘果実や白い花の香りが残っており、ミネラルや心地よい酸味を全体に感じる、想像よりも遥かに若い印象。

<2017年 アルガブランカ・イセハラ>
白い花や柑橘果実、白桃、梨、11.2%というアルコール度数の低さ感じさせない程の充実したボディ、綺麗な酸味。熟成も楽しみなヴィンテージ。

このセミナーを受けて・・

日本ワインもワイナリー名やワイン名だけでなく、ヴィンテージを追い求める次ステージに入ってきたと実感させられる機会でした。 1985年のロマネコンティ、2000年のシャトー・ペトリュス、2017年のアルガブランカ・イセハラのように。

勝沼醸造
石渡 敏

石渡 敏 [株式会社横浜君嶋屋 営業本部長] 
仏料理店コートドールの調理場、サービスを経て横浜君嶋屋に勤務。
営業全般の統括。酒ディ プロマ取得。


酒のおはなし
COLUMN