岡野亭の料理レシピ [2019.10]
横浜君嶋屋マリアージュコラム No.008
イチジクとチーズの肉巻き
甘さがギュッと凝縮された美味しい秋イチジクが旬真っ盛り!
イチジクはワインの最強の友です。それもそのはず、イチジクもブドウも紀元前から存在する人類最古の果物の一つと言われているのです。
イチジクの原産地はアラビア半島と言われ、メソポタミアでは今から6000年前以前に既に栽培されていたことが明らかになっています。その後エジプトのピラミッドの壁画やギリシャ神話、旧約聖書にも登場し、また古代ローマ人が酒神バッカスに毎年初物を捧げた神話もあることから、イチジクはとても重要な作物だったことが想像できます。日本へは17世紀に中国またはポルトガルから長崎へ伝わったといわれ、江戸時代には栽培されていたそうです。イチジクが「無花果」とかかれる由来は花のない果実に見えることからですが、実は花芽は枝先につく肉厚の花たくに囲まれているわけで、私たちはその美味しい粒々の花を食べているのです。
フレッシュなイチジクはそのままで十分美味しいのですが、低温のオーブンでじっくり焼くとエスニックな甘い香りが漂い、お料理や合わせるワインの幅がぐんと広がります。 今回の岡野亭では、このセミドライにしたイチジクを使用したレシピをご紹介します。 チーズがとろりと溶けだしますので、小さく巻いて可愛いお鍋のまま食卓に出して、ラクレットの様にいただくのも楽しいですね。
材料 ・豚肉(ロース、モモなどの薄切り) ・セミドライにしたイチジク ※セミドライイチジクは、冷凍庫で2~3週間保存ができます。 ・モッツアレラチーズ(ハードタイプ) ・塩、黒胡椒 ・ワイン、醤油を少々入れて煮詰めたバルサミコ酢 |
作り方
1) 新鮮なイチジクを縦4等分に切る。 |
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2) オーブン120度で片面1時間ずつ、合計2時間焼く。 |
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3) 塩と黒胡椒を振った豚肉で、モッツアレラチーズとイチジクをのせて巻き込む。 |
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4) 鍋にオリーブオイルを適宜垂らし、適温で焼く。 |
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5) 食べやすくカットしてお皿に盛り、ワインと醤油を少々入れて煮詰めたバルサミコ酢を添えるのもおすすめです。 |
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おススメのお酒
岡野 のり子[社長アシスタント・広報担当] NO WINE NO LIFE のノムリエ主婦から2005年にお酒の業界へ J.S.A.認定ワインエキスパート、SAKE DIPLOMA
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