岡野亭の料理レシピ [2019.05]

  横浜君嶋屋マリアージュコラム No.005

旬を迎えた釜揚げシラスのパスタ


爽やかな初夏の風が吹くころになると、海沿いの魚屋さんには旬を迎えた新鮮な生シラスや釜揚げシラスがずらりと並びます。
神奈川県のシラス漁は今年も例年通り3月11日に解禁になりました。漁はこの先12月末まで続き、1月1日から3月10日までが禁漁期間となります。

シラスはマイワシやカタクチイワシの稚魚(産卵後1~2ヵ月)で、美味しさと栄養がみっちり詰まったいいこと尽くしのスーパーフードです。
というのは、シラスもマイワシ同様、オメガ3系オイルのDHAとEPA、カルシウム、ビタミンDを豊富に含み、血流を良くして脳を活性化すると言われています。 そして飲兵衛にとってなによりも嬉しいことは、アルコールによる脂肪肝や高血圧などの予防が期待できることです。

今回ご紹介する「釜揚げシラスとキャベツのパスタ」は、和出汁の利いたキャベツの甘みにチーズの風味も加わり、パスタですが日本酒との相性も抜群!ぜひお試しいただきたい一品です♡

旬を迎えたシラスと春キャベツのパスタ

材料


 パスタ(写真はリングイネ) 2人分
 キャベツ 200~250g
 タマネギ 1/2個
 釜揚げシラス 60g前後
 ニンニク 1/2片(微塵切り)
 アンチョビのフィレ 2~3枚(微塵切り)
 唐辛子 適宜 
 鰹と昆布の出汁 100~150 cc
 パルメジャーノまたはグラナ・パダーノチーズ 適宜
 黒こしょう 適量

作り方


1)
キャベツを適当な大きさに切り、サッと蒸すか茹でておく。鍋にパスタ用の熱湯を準備する。


2)
加熱前のオリーブオイルにニンニクを入れ、極弱火でゆっくり火を通す。


3)
下ごしらえの途中にパスタを茹で始める(茹で時間を考慮)。


4)
ニンニクがうっすら色付き始めたら唐辛子とアンチョビを入れて炒め、続いて玉ねぎを炒める。

旬を迎えたシラスと春キャベツのパスタ

5)
1のキャベツを加える。


6)
出汁を入れて5分位煮込む。(キャベツと玉ねぎの固さはお好みで)。
旬を迎えたシラスと春キャベツのパスタ

7)
シラスと茹でたパスタを入れて絡める。


8)
お皿に盛り付けたらオリーブオイルをかけ、パルメジャーノチーズを摺りおろす。
旬を迎えたシラスと春キャベツのパスタ
ピチピチつやつや初夏のシラス
生、釜揚げ、漬が入った豪華しらす丼
しらすと青のりの卵焼きは彩りも美しい

おススメのお酒

福田 山田錦 純米吟醸

【福田 山田錦 純米吟醸】

海に囲まれた長崎県の平戸市で、地元の山田錦を使って醸された軽快な飲み口のお酒。 鰹と昆布の出汁ベースとシラスの味わいに山田錦の程よいボリューム感が上手く調和します。
デフォン

【デフォン IGP ド・ラ・サント・ボーム・シャン・デュ・セステルス】

ロール(ヴェルメンティーノ)が持つベースのミネラル感にヴィオニエがほんのりとした甘さとふくふくよかさを与えているプロヴァンスの白ワイン。食材に使われる海の幸のミネラル感とキャベツや玉ねぎの甘みを素直に包み込みます。

 

岡野 のり子[社長アシスタント・広報担当]
 NO WINE NO LIFE のノムリエ主婦から2005年にお酒の業界へ
 J.S.A.認定ワインエキスパート、SAKE DIPLOMA

 

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